【看護師ママ必見】サ高住での仕事内容とは?高齢者住宅で働く魅力と実情

サ高住勤務

高齢者住宅の一種であるサ高住は、看護師ママにとって子育てと仕事の両立がしやすい職場として注目されています。

この記事では、サ高住での看護師の仕事内容や実際の働き方を、ママ目線で詳しく解説します。

夜勤なし・残業少なめの環境、柔軟な勤務形態、そして職場のリアルな声を通じて、自分に合った働き方を見つけるヒントをお届けします。

この記事でわかること
・サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の基本的な仕組み
・看護師ママが担うサ高住での具体的な仕事内容
・子育てと仕事を両立しやすい理由と働き方の特徴
・病院や老健と比較した働きやすさの違い
・サ高住勤務のメリット・デメリットと現場のリアルな体験談

目次

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは?

サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは何なのでしょうか。

サ高住の基本的な仕組み

サ高住の特徴

項目内容
入居対象要支援・要介護の高齢者
サービス内容安否確認、生活支援、医療連携
看護師配置希望や状態に応じて常駐・非常駐
契約形態賃貸契約+生活サービス契約

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者が自立した生活を送りながら安全に暮らせる住宅形態です。

居室は賃貸方式で、安否確認や生活支援、緊急対応などのサービスが提供されます。

医療的ケアが必要な場合には、看護師や医師との連携を通じて対応できる体制が整います。

看護師が常駐していないケースもありますが、必要に応じて非常駐で訪問し、健康管理や服薬フォローを行います。

運営会社や住宅によって配置基準が異なるため、求人や見学時に確認が必要です。

体験談
私は子育て中でも安心して働ける環境を探していたので、サ高住の仕組みに惹かれました。

週3回、非常駐の看護師として訪問する形の施設勤務です。午前中に入居者のバイタル測定や服薬状況の確認を行い、午後には記録やご家族との連絡調整を行います。

常勤ではない分、子どもの保育園のお迎えにも間に合い、両立しやすい働き方が可能です。

そして何より、「昨日元気な顔を見せてくれた利用者さんが今日は笑顔で迎えてくれた」など、ご利用者との小さな関係性がやりがいになっています。

年間を通じて同じ入居者さんを担当できるため、変化にも気づきやすく安心です。」

高齢者住宅の種類との比較

高齢者住宅の種類比較

種類看護配置主な対象層メリットデメリット
サ高住非常駐/常駐要支援〜要介護自立支援と医療連携の両立医療行為は限定的
特別養護老人ホーム常駐要介護重度医療対応体制が充実夜勤・重労働が多い
老健(介護老人保健施設)常駐リハビリ重視リハビリ中心の医療サポート制度上の期間制限あり

高齢者住宅にはいくつかの形態があり、それぞれに特徴があります。

サ高住は、自立を尊重しつつ必要に応じて医療的ケアと生活支援を受けられる形式で、看護師は常駐または非常駐で配置されます。

一方、特別養護老人ホームや老健施設は、要介護状態の方に特化しており、看護師が常駐し細やかな医療管理が可能です。

病院勤務に近い医療対応も期待できますが、夜勤や重労働が多く、家庭との両立が難しいケースも。

サ高住は看護師ママにとって、比較的負担が少なく安定した働き方が選べる選択肢となります。

体験談
以前は老健で常勤として働いていましたが、夜勤に加えてリハビリ業務や記録量の多さに加えて体力的にも厳しさを感じていました。

そこで転職先としてサ高住に出会い、一転非常駐で週4日の勤務に切り替えました。

日中勤務だけで、緊急対応は少なく、生活支援チームとの連携で業務が分担されているので、精神的にも余裕を持てるように。

高齢者住宅の中でも医療的負担が軽めな環境で、子どもの行事や体調不調時にも休みが取りやすく、まさに「看護師ママ」にぴったりの働き方だと実感しています。

サ高住における看護師の配置状況

看護師配置パターン別

配置形態配置頻度主な業務内容
常駐(常勤)月〜週単位で常在健康管理、緊急対応、記録全般
非常駐(非常勤)曜日や時間帯指定バイタル測定、服薬確認、記録
パート勤務シフトによる日中ケア中心、記録整理や連絡対応

サ高住での看護師配置には、常勤常駐・非常勤非常駐・パート勤務という形態があります。

常勤の場合は施設内に常に看護師が在籍し、緊急時対応や日々の医療的ケアを行います。

非常勤は特定曜日や時間に訪問し、主に健康確認や服薬管理、連携業務を担当。

パート勤務の場合、日中シフト中心で働き、柔軟な時間帯設定が可能です。

看護師ママが無理なく働けるのは非常勤やパートの働き方で、家庭や子育ての状況と合わせて勤務形態を選べるのが大きなメリットです。

※看護職員の配置は施設規模に応じた基準が設けられており、厚生労働省が詳細を公開しています。(出典:厚生労働省 PDF「特定施設入居者生活介護」)

体験談
私は週3日非常勤の訪問看護師としてサ高住に勤務しています。

入居者さんの状態を把握しておくため、曜日ごとに担当者が固定されるので、関係性が築きやすいです。

午前中はバイタルチェックと服薬確認、午後には記録とご家族への報告に集中します。

非常勤のため残業や夜勤がなく、子どもが熱で呼び出されても対応が可能です。

勤務時間の融通も利き、子どもの学校行事への参加もしやすい環境です。

また、医療行為よりも健康管理中心なので、ブランクがある看護師にも再スタートしやすいです。

家庭と仕事のバランスを取れる安心感が大きいですね。

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サ高住における看護師の仕事内容と1日の流れ

サ高住における看護師の仕事内容と1日の流れについてご紹介します。

朝〜日中:健康チェック・バイタルサイン

朝〜日中の主な業務内容

時間帯業務内容ポイント
8:30〜9:30バイタルチェック毎日の変化に気づく観察力が重要
9:30〜11:00健康状態の聞き取りと記録コミュニケーションが鍵
11:00〜12:00服薬確認、医療処置(必要時)医師との連携や緊急対応の判断力も

サ高住における看護師の仕事は、朝のバイタルチェックから始まります。

入居者一人ひとりの体温・脈拍・血圧などを測定し、前日との変化や体調の異変がないかを確認します。

その後、体調に関する聞き取りや、生活上の不安などをヒアリングしながら記録を行います。

入居者との日々の関わりの中で、ちょっとした異変にも気づけるのが看護師の重要な役割です。

また、持病がある方の服薬確認や、必要に応じて軽微な医療処置(軟膏塗布や点眼など)も行います。

医師が訪問する日には、事前に状態を整理して共有することもあります。

体験談
私の勤務は朝8時半からスタートします。

まずは全入居者のバイタルチェック。

血圧が高めな方、低体温傾向の方など、それぞれの体調を把握しているので、普段と違う数値が出たときにはすぐに対応できます。

健康面の聞き取りでは、何気ない一言に潜む“異変の兆し”を見逃さないよう、丁寧に話を聞くようにしています。

ある日、『いつもよりご飯が進まない』と話した方がいて、実際に軽い感染症が発覚したことがありました。

医師への報告を経て、早期対応につながったのです。

午前中に体調チェックと服薬を終えると、その後の時間は記録業務とケアマネや家族への連絡調整です。

朝の業務は慌ただしいものの、看護師としての力を発揮できる充実した時間です。

昼〜夕方:服薬管理・医師との連携

昼〜夕方の主な業務内容

時間帯業務内容補足ポイント
13:00〜14:00昼食後の服薬確認飲み忘れ・誤飲を防ぐサポートが重要
14:00〜15:30医師の訪問対応・状態報告看護師の観察力と記録内容がカギ
15:30〜17:00医療処置の補助・記録入力変化点を正確に反映することが求められる

昼食後は、服薬管理の時間です。

薬の飲み忘れや誤飲を防ぐために、服薬スケジュールを確認しながら、一人ひとりの服薬状況をチェックします。

中には、薬を嫌がる方や認知症の影響で服薬を拒否される方もいるため、個々の状態に応じた声かけや工夫が必要です。

その後、訪問診療の医師が来る時間に合わせて、入居者の健康状態を報告します。

看護師が日々の観察を元に、医師に状態を伝えることで、的確な処置や薬の調整が可能になります。

また、医師の診療補助や、その後の記録入力も重要な業務の一つです。

体験談
午後の業務は、昼食後の服薬確認から始まります。

飲み忘れがちな方には、『お薬の時間ですよ』と声をかけたり、水分と一緒に飲みやすい環境を整えたりと、ちょっとした工夫が効果的です。

ある方は以前、認知症の影響で薬を飲むのを嫌がっていましたが、毎回笑顔で接するようにしたことで、今では安心して服薬してくれています。

医師の訪問時には、バイタルや気になる症状、表情の変化などを記録に基づいて伝えます。

『先週より元気がない』など、小さな変化を伝えることが、早期の処置につながることも多く、看護師としてのやりがいを強く感じる瞬間です。

診療後は処置の補助を行い、記録を残すことで、次の勤務者との情報共有にも貢献しています。

その他の業務:記録・ご家族対応など

その他の主な業務内容

内容詳細補足ポイント
記録業務バイタル、処置、服薬、入居者の変化などを記録正確で簡潔な記載が重要
ご家族への連絡・相談健康状態や日常の様子を電話・面談で共有信頼関係を築くコミュニケーション力
他職種との連携ケアマネ、介護士、管理者との情報共有チームケアの中心的存在として活躍

サ高住における看護師の業務は、医療ケアだけにとどまりません。

バイタルや処置内容、入居者の変化を記録する「記録業務」は、後の医師判断やチーム間共有のために重要です。

また、ご家族との連絡も看護師の役割の一つ。

健康状態や普段の生活の様子などを定期的に伝えることで、ご家族の安心感につながります。

さらに、ケアマネージャーや介護士との情報交換も日常的に行われ、看護師はチームケアの要となる存在です。

これらの「見えにくい業務」が、入居者の安心安全な生活を支えているのです。

体験談
午後の終わりには、日中の業務内容や気づいたことをシステムに入力します。

記録は単なる作業ではなく、入居者の小さな変化を言語化することで、後の判断材料になります。

ある日、記録を見返した医師が『最近、食事の摂取量が減っている』と気づき、受診につながったケースがありました。

また、ご家族からの問い合わせには丁寧に応じ、『いつもありがとうございます』『話を聞けて安心しました』と言われると、信頼関係が築けていることを実感します。

介護士やケアマネとも毎日ミニミーティングを行い、情報を共有することで、チームとして連携がスムーズになります。

こうした“裏方の仕事”こそ、看護師ママとして安心して働き続けられる基盤だと感じています。

サ高住は看護師ママに最適?メリットとデメリット

サ高住は看護師ママに適しているのでしょうか。

メリットとデメリットについてまとめていきます。

看護師ママに嬉しいサ高住勤務のメリットとは?

サ高住勤務の主なメリット

項目内容
勤務時間の安定性日勤のみ、残業少なく定時で帰宅可能
子育てとの両立しやすさシフトの柔軟性、急な休みにも対応しやすい
身体的・精神的負担の軽減医療処置が少なめで、業務負担が比較的軽い

サ高住で働く最大のメリットは、看護師ママにとって時間と心に余裕ができる点です。

夜勤がなく、日勤のみのシフトが一般的なため、生活リズムが安定しやすく、保育園や学校の送迎にも支障が出にくくなります。

また、医療処置が少ない分、業務のハードさは病院勤務より軽減され、身体的な疲労も少なめです。

チームケアが基本であり、介護士やケアマネと役割を分担しながら働けるため、精神的にも比較的穏やかな環境です。

急な子どもの体調不良などにも柔軟に対応できる職場が多く、看護師としてのやりがいを保ちつつ、家庭も大切にできる働き方が可能になります。

※育児と仕事を両立する上で、厚生労働省の両立支援制度なども併せて確認しておくと安心です。(出典:日本看護協会「看護職のワーク・ライフ・バランスの推進」)

体験談
以前は急性期病棟で働いており、時間に追われる毎日でした。

出産後、子育てと両立できる環境を探してサ高住に転職しましたが、勤務時間が日中のみになったことで、子どもとの生活リズムが整い、家族全体に笑顔が増えました。

入居者さんとの関わりも穏やかで、ケアを通じて信頼関係を築けるのがやりがいです。

以前の職場では感じられなかった“人に寄り添う看護”ができている実感があります。

介護士さんと連携して役割を分担しつつ、責任感を持って働ける環境に満足しています。

保育園からの急な呼び出しにも理解があり、子ども優先の判断がしやすく、安心して仕事に取り組めています。

\夜勤なし・時短OKの職場記事はこちら!/

サ高住勤務のデメリットや注意点は?

サ高住勤務の注意点

項目内容
医療処置の機会が少ないスキル維持が難しくなる可能性がある
緊急時の初動判断が必要看護師が1人の場合、即時判断を求められることも
キャリア形成に制約がある専門性やスキルアップが限定されることがある

サ高住勤務にはメリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。

まず、医療処置の機会が少ないため、病棟で経験するような専門スキルの維持や向上は難しい面があります。

また、日によっては看護師が1名体制となることもあり、急変時には一人で判断を迫られるケースも

そのため、一定の判断力と対応力が求められます。

さらに、キャリアアップという観点では、専門性の高い医療機関に比べると選択肢が限られてしまう可能性があります。

家庭との両立を重視するか、スキルを磨くか、優先順位を明確にすることが重要です。

体験談
サ高住に転職してからは確かに働きやすくなりましたが、正直、病院で培った医療技術を発揮する場面は減りました。

点滴や吸引などの処置は訪問看護が担当するケースが多く、自分で実施する機会はほぼありません。

また、日によっては私1人が看護職という日もあり、入居者の急変時には迅速に判断しなければならない場面もあります。

プレッシャーを感じることもありますが、その分自分の責任感や対応力が鍛えられているとも感じています。

キャリア面では、今後は認定資格などを取って幅を広げていくことも検討中です。

子育てと両立しながら、自分なりの成長を目指すのがこれからの課題ですね。

病院・老健と比較した働きやすさの違い

施設別の働きやすさ比較

比較項目サ高住病院老健(介護老人保健施設)
勤務時間日勤中心、夜勤ほぼなし夜勤あり、交替制が一般的日勤+夜勤あり
業務内容健康管理・服薬・記録中心医療処置が多く専門的リハビリ支援と医療的ケア
人間関係小規模で関係が築きやすい多職種・部署が多く複雑チーム連携が必須

サ高住は、他の看護職の職場と比べて家庭との両立がしやすい環境です。

病院勤務は医療処置が中心で緊張感も高く、夜勤や残業も多いため、体力的・時間的負担が大きいです。

一方、老健施設はリハビリや長期入所者の対応が中心で、医療ケアと介護支援の中間に位置する存在です。

サ高住は、健康管理や服薬、生活支援が中心で、医療行為より観察力や対話力が重視されます。

働きやすさを重視する看護師ママにとっては、無理なく長く続けられる職場といえるでしょう。

体験談
病棟時代は夜勤が体に堪えて、慢性的な疲労感がありました。

老健にも一度勤務しましたが、介護業務が多く、思っていたよりも身体的負担がありました。

最終的に選んだのがサ高住でしたが、今は本当に自分に合った働き方ができていると感じています。

日勤のみで時間に余裕があり、精神的にも穏やか。

入居者とのコミュニケーションに時間をかけられる点も魅力です。

以前は“職場に合わせた生活”をしていましたが、今は“生活に合わせた職場”に変わり、子どもの成長にもきちんと関われるようになりました。

自分自身のリズムで働けることが、長く続けられる秘訣だと思います。」

サ高住で働く看護師ママに関するよくある質問(FAQ)

サ高住で働く看護師ママに関するよくある質問についてお答えします。

子どもが急病のとき、休みは取りやすい?

サ高住では、子どもの急な体調不良などによる休みにも比較的柔軟に対応できる職場が多いです。

常勤看護師が1〜2名体制の施設でも、パートや非常勤のシフト調整により欠勤時のカバーが可能なことが多く、事前に相談しやすい環境が整っています。

※看護職の両立支援や柔軟な働き方については、日本看護協会のガイドブックも参考になります。(出典:日本看護協会「看護職のワーク・ライフ・バランスの推進」)

扶養内パートでも働ける?

サ高住では、扶養内で働けるパート勤務の求人も多く見られます。

週2〜3日の短時間勤務や、午前・午後のみのシフトなど、働く時間帯を柔軟に調整できる職場が多数存在します。

未経験でも応募可能?

サ高住では、ブランクがある方や施設勤務が未経験の看護師でも採用されるケースが多くあります。

特に、子育てで現場を離れていたママ看護師に対しては、OJTによる研修やフォロー体制が整っている職場が多く、不安なく復職できるようサポートされています。

仕事内容もバイタル測定や健康観察、服薬管理が中心のため、高度な医療スキルを求められる場面は少なめです。

人柄やコミュニケーション力が重視されるため、「もう一度看護師として働きたい」という気持ちがあれば、応募可能な職場が豊富にあります。

まとめ

サ高住は、看護師としてのスキルを活かしながら、子育てと無理なく両立できる働き方を実現できる職場です。

日勤中心で残業や夜勤が少なく、家庭優先の柔軟なシフトにも対応しやすいため、看護師ママにとって理想的な勤務先の一つといえるでしょう。

一方で、医療スキルを維持しにくい、急変対応が求められる場面もあるなど、働き方のバランスを自分で見極めることが大切です。

まずは見学や相談を通じて職場の雰囲気を確かめ、自分に合ったサ高住を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。

飯野
ベテラン看護師
私の看護師歴は20年以上。

大学を出て正看護師資格を取得し、10年以上を看護師ママとして病院で働いてきました。

新卒で配属されたのは集中治療室。

病院によっては新卒配属されにくい部署ですが、私の勤めた病院では新人育成に力を入れており、少人数ながら毎年新人が配属されていました。

その後、手術室、救命救急、救急外来、一般外来などに配属され、幅広いスキルを習得。

現在は子育てや家事を夫と協力しながら、救急指定のない病院で勤務しています。

子育てにも力を入れており、「勉強も運動も遊びも、楽しく無理なくのびのびと!」をモットーに日々過ごしています。

長男は昨年、志望校である偏差値70以上の進学校に合格しました。共働きでも学力支援は可能だと実感しています。
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