看護師ママにとって外来は働きやすい、という噂を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
看護師の仕事と子育てを両立させるのはなかなか大変です。
看護師ママにとって外来は本当に働きやすい環境なのかどうか、気になりますよね。
じつは噂通り、外来勤務は看護師ママにとってとても魅力的な職場なんです。
そこでこの記事では、看護師ママにとっての外来勤務の魅力、仕事内容や役割、デメリットについて、外来勤務経験のある私が体験談をまじえて解説させていただきます。
仕事内容や役割を理解することで、あなたのライフスタイルに合った働き方が見つかるかもしれません。
看護師ママのための新たな可能性を、私と一緒に探っていきましょう!
看護師ママが働きやすい外来勤務の魅力
看護師ママたちが働きやすいという噂の外来勤務には、どのような魅力があるのでしょうか。
外来勤務の主な業務は、医療機関において診療を受ける患者さんが外来へ訪れる際、受付や診察の補助を行うというものです。
外来勤務がなぜ看護師ママにとって魅力的な部署なのか、理由について解説します。
定時勤務が多い
外来勤務の多くは、診療時間内に業務を終えることができるため、定時勤務が基本となります。
夜勤がなく、残業の可能性がとても低いため、スケジュールが立てやすく、仕事と子育ての両立がしやすくなります。
体験談!
大多数の病院では、外来診療は午前中に行われます。
もちろん、診療科によっては午後にずれ込むこともありますが、夕方までずれ込むということはまずありません。
また予約の患者さんが大多数ですので、スケジュールが予測しやすいのも利点です。
私が学生の頃(20年前)は予約外の初診の患者さんも多かったのですが、今は予約外の初診はだいぶ減りました。
地域で診療連携が組まれるようになり、病院やクリニックなどで役割を分担して、病気の診断や治療・検査・健康相談等を行うことができるようになったことは大きな理由ですね。
最近ではネット上で初診予約が可能なクリニックなども増えてきましたね。
以前は初診は予約が出来なかったクリニックがほとんどでしたよね。
ネットで自覚症状のアンケートをとれるようになったことも大きな進歩ですよね!
患者さんにとっても医療者側にとっても、効率よくなりましたね
週末や祝日の勤務が少ない
病院の外来勤務では、土日や祝日に勤務することがまずありません。
これにより、家族との時間を大切にすることができます。
特に看護師ママにとっては、子どもとの時間を共有することができるため、非常に働きやすい環境と言えます。
体験談!
クリニックなどでは土日に診療を行うところもありますが、総合病院の場合はほぼ土日祝は外来診療を行いません。
子どもたちと同じタイミングで休日がありますので、子育てにはとても向いている部署だと私は思います。
アットホームな雰囲気
外来では患者さんとの関わりが深く、リラックスした雰囲気が広がっています。
これが、看護師として働く上でのストレスを軽減し、楽しい仕事環境を提供してくれます。
患者さんとのコミュニケーションも豊富で、やりがいを感じながら働ける点も外来ならではの特長です。
体験談!
外来の患者さんはコミュニケーションのとれる方がほとんどです。
緊急を要する状態というのもほとんどありません。
外来勤務の看護師は他の部署に比べるとリラックスして働ける雰囲気がありますね。
時間に追われて仕事をする、ということが少ない部署です。
外来勤務の仕事内容と役割
看護師ママに人気の外来勤務における仕事内容についてご紹介します。
受付業務
外来勤務では、各診療科での患者さんの受付業務も重要な役割でした。
患者さんの来院予約の確認や患者情報の入力、保険証の確認などですね。
受付業務は、患者さんの待ち時間を短縮するために非常に重要な役割です。
近年は受付業務について看護師業務から外し、外来クラークの業務とする病院も増えてきました。
外来クラークを雇う病院のほとんどは大きな病院ですので、多くの病院やクリニックでは今も看護師がつとめています。
体験談!
私の勤務している病院では外来クラークを雇っています。
外来クラークがいる病院では、受付、電話応対、各種書類やデータの処理、 電子カルテの記入補助について請け負ってもらえるので、看護師の業務の種類が減ります。
もちろん外来クラークで手が回らない時や対応できない事があった場合は看護師がサポートに入ることもありますので、一連の作業を覚える必要はあります。
外来クラークが配置されていると、看護師は診療や検査のサポートが主な業務になります。
診察の補助とドキュメンテーション
外来では、医師の診察をサポートすることが一般的です。
患者さんの状態を把握し、適切な診療計画を立てるためには、的確なドキュメンテーションが欠かせません。
医師と看護師の連携をスムーズに行うことで、患者さんへ質の高い医療を提供していきます。
体験談!
病院によってはドキュメンテーションが看護師の業務にないこともあるようです。
また電子カルテになってからは医師のみカルテに記載するという病院もあるのだと聞きます。
診療の補助は医師が診察しやすいように、衣類の着脱の補助をしたり、機器を用意したりという業務が一般的のようです。
診察室に患者さんを呼ぶことについても、昔は看護師が行っていましたが、今では医師が直接マイクで呼ぶことも多くなっています。
患者さんを呼び込むための確認作業がいらなくなるので、医師にとっても看護師にとっても効率的になりましたね。
検査や処置のサポート
外来勤務では、患者の病状に応じて、診察室や隣接する処置室で検査や処置が行われることがあります。
看護師はこれらのプロセスで患者さんをサポートし、円滑に検査や処置が行われるようにします。
患者さんに安全と安心感を提供することも外来看護師の大切な仕事の一つです。
体験談!
検査も処置も、患者さんにとっては未知のものであり、不安そのものです。
安全を大前提にサポートし、患者さんの不安を和らげるのは看護師の大切な役目だと私は思っています。
患者さんに寄り添った看護を発揮する場でもありますね。
予防医療の推進
外来では、患者さんに対して予防医療の重要性を伝えることも求められます。
生活習慣の見直しや予防接種など、看護師が積極的にアドバイスをして、患者さんが健康な生活を送る手助けをします。
体験談!
もちろんアドバイスをする立場となるために、予防医療についての知識が必要です。
同時に、誰にでも分かりやすく説明するコミュニケーション力、指導力、伝達力なども求められます。
担当する診療科によって検査や診療、処置が変わりますので、私たちは自身の専門性を高め、患者さんとの信頼関係を築いていかなければなりません。
命を守る専門職ですので、勉強は常に欠かせません。
外来勤務のデメリット
看護師ママの外来勤務のデメリットには何があるのでしょうか。
職場環境の変動が激しい
外来勤務は、診療業務を行うために患者さんが来院するスケジュールに合わせて勤務するため、職場環境が日々変動することがあります。
予約数や患者さんの状態によっては、急な人手不足や混雑状況が発生することもあります。
そのため、看護師ママは柔軟な対応が求められることがあります。
体験談!
病床数に限りのある病棟とは違い、受付を行った後の患者数をコントロールして減らすなどということはできません。
受け入れの柔軟なスケジュールの裏返しとも言えますね。
総合病院などでは受付の制限ができないところがほとんどですが、近年のクリニックなどでは、ネットで予約する際にその日に受付できる人数が決まっているところもあるようです。
患者との関わりが短い
外来勤務では、患者さんの診察や処置を担当することが主な役割です。
しかし、外来は一日に多くの患者さんが来院するため、患者さんとの接触時間が限られてしまうことがあります。
このため、看護師ママは短い時間内で的確な情報収集や対応を行う必要があります。
また、患者さんの声に耳を傾ける時間も限られているため、コミュニケーション能力が求められます。
体験談!
接触時間が短いので看護師として患者さんとのコミュニケーションを密にし、サポートしたいと考える看護師には物足りなく感じることも多いでしょう。
また、患者さんは診察や検査、処置などが終われば帰宅してしまいます。
後で情報収集をしなおす、情報を伝えるといったことが難しいため、適格な処理能力も問われます。
伝達がうまく行かず、検査後診察だということを聞いていなかった患者さんが、検査の後に帰宅してしまい、慌てて患者さんにお電話したという例もありました。
医療連携時に板挟みとなる可能性がある
外来勤務では、診察や処置を行うだけでなく、複数の医師との連携も重要な役割です。
患者さんの診断や治療において、看護師は医師の指示を適切に理解し、実施する必要があります。
また、複数の医師のスケジュールや方針が異なる場合もあり、それぞれの意見に対応する能力が求められます。
体験談!
私たち看護師もですが、関わる職種すべてプロフェッショナルです。
意見の衝突は必ずあります。
方針の異なる医師が複数いた場合、看護師は板挟みとなりやすい立場にありますので、患者さんのためにも、自身を守るためにも対応能力と知識はつけておきたいですね。
まとめ
看護師ママにとっての外来勤務のメリットには、残業が少ない、カレンダー通りの勤務、アットホームなむ雰囲気などがあります。
外来勤務の仕事は受付、診察と補助のドキュメンテーション、検査や処置のサポート、予防医療の推進などがあります。
外来勤務のデメリットには、職場環境の変動が激しいことや、患者さんとの関わりが短いこと、医療連携時に板挟みになる可能性があることなどが挙げられます。
子育てをしながら看護師として働くのは簡単なことではありません。
この記事を読まれた方が、ご自身の生活スタイルに合った職場を見つけ、理想の働き方ができるようになることを心から願っています。
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