【体験談】働きにくいと噂の集中治療室!その人間関係と勤務形態を暴露

集中治療室勤務 共働き看護師ママのキャリア
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看護師ママで集中治療室勤務(ICU勤務)を考えているけれども、働きにくいのではないかと不安に思っている方、また人間関係や勤務形態について気になっている方もいるのではないでしょうか。

実は、集中治療室は環境的に言えば、看護師ママにとって必ずしも働きにくい職場というわけではないんです。

集中治療室は、緊急時に対応するために必要不可欠な部署ではありますが、その一方で働きにくさも噂されています。主に人間関係や過酷な勤務形態ですね。

そこで、本記事では、実際に集中治療室で働いてきた私の体験談をお話しし、集中治療室の現状について暴露させていただきます。

ぜひ参考にしてください。

看護師ママは集中治療室で働きにくい?

集中治療室

看護師ママは集中治療室で働きにくいのでしょうか。

看護師ママは仕事と子育ての両方を行うため、とても忙しい毎日を送っています。

そのため、一般的には仕事と子育てを両立しやすい職場が人気があります。

病院内でいえば、外来や手術室、透析センター。他ではデイサービスや検診センターなども人気ですね。
では集中治療室はどうなのでしょうか。

周囲をリサーチしてみると、一般的には働きにくい職場だと思われていることが多いようです。ただし、そう思う方の大半は集中治療室で勤めたことのない方でした。

そこで私は、集中治療室で働いたことのある看護師ママたちに感想を聞いてみました。

看護師ママの半分以上は「働きにくくはない」と答えていました。理由には、病棟に比べると人員が多いので突然の欠勤にも強いこと、残業が少ないことなどが上がっていました。

その他の方は「働きやすい」「病院はどこも大変」「考えたことがない」などの意見で「働きにくい」と答えた方は1割ほどでした。

飯野
飯野

働きにくかったという意見は少数だったんですね!

私の体験談!
私の勤めていた集中治療室では、看護師ママの数は看護師総数の五分の一程でした。三次救急ですので、重傷者を迎える病院です。

院内保育が完備されていて、突然の子どもの体調不良でもすんなり欠勤できましたので、看護師ママたちが「これは人数の少ない病棟やクリニックじゃなかなかできないのよね」と言っていたのを、私はよく覚えています。

集中治療室は緊急性の高い患者さんが多いため、職員は他の部署より多く確保されます。日勤の人数はもちろん、夜勤の人数も一番多い部署です。

もちろん欠員が出れば他のメンバーでフォローし合わなければいけないので、大変ではありますが、子どもは体調をくずしやすい存在だという認識も皆にありましたので、私が不満の声を耳にすることはありませんでした。

命に関わる業務が多く、幅広い知識とスキルが要求される職場ですので、勉強することは他の部署より多いと思いますが、必ずしも働きにくい職場ではなかったと私は思っています。

看護師ママの集中治療室勤務における人間関係

集中治療室

看護師ママが集中治療室で働く上で、人間関係はどうなのでしょうか。

過酷な職場なので雰囲気がとがっていて居心地が悪いのではないか、と考えている方も多くいらっしゃることでしょう。

私自身も「集中治療室は職場の雰囲気がギスギスしている」という噂を聞いたことがあります。

しかし、実際に働いてみて分かったことですが、人間関係や職場の雰囲気が悪いといったことはまったくありませんでした。

緊急性の高い患者さんばかりのため、常に緊張感が漂っていますが、命を守るためです。

集中治療室はチームで治療にあたることが顕著な部署ですので、無駄に雰囲気を悪くさせるような言葉は使いません。

飯野
飯野

病棟勤務のような和やかさは少ないので、雰囲気が悪いと感じさせてしまうのかもしれませんね。

私の体験談!
私が看護師として働いてきて20年ほど経ちますが、この多くの時間を集中治療室で過ごしました。

勤務中は時間との格闘基本的に皆忙しく、余計な会話をする時間がありません。

人数の多い部署ですので、中には不仲な関係の方々もいましたが、公私を分けて業務に当たられていました。

私情を持ち込んで連携を崩せば、患者さんの命にかかわりますので、公私混同には厳しい部署であったと思います。

ちなみに私の見た限り、看護師ママは新人から中堅層にとても人気がありました。
はっきりと意見を言い、効率的で寛容な方が多かったためです。

人によっては「そっけない」「はっきり言いすぎ」という感想も持つかもしれませんが、私にとっても看護師ママの方々は頼もしい存在で、とても好ましくうつっていました。

看護師ママの集中治療室における勤務形態は?

集中治療室

看護師ママの集中治療室における勤務形態はどうなのでしょうか。

集中治療室では24時間体制で患者のケアを行うため、三交代が一般的です。

病棟と比較すると夜勤人数も多いため、職員の確保が十分に行えていない場合は、夜勤が多めに組まれる傾向にあります。

緊急性の高い業務が多いため、常に忙しく動いていますが、残業自体は少ない傾向にあるようです。

飯野
飯野

後回しできない業務が多いからというのもありますね。

私の験談!
私の勤務していた病院は、潜在看護師の復帰を促したいという病院の意向が強かったため、一度は廃止になった院内保育を整備し、時短勤務も取り入れている病院でした。

集中治療室でパート勤務を行っていたのは看護助手のみで、看護師にパート勤務はいませんでしたが、時短勤務は最大限に活用されていたと思います。

それでも職員が不足気味だったため、病棟よりも夜勤が多い割り振りにはなっていましたが、看護師ママは夜勤が少なめになるよう配慮されていました。

少ない方は月に4~5日の夜勤、多くても5~6日ほどに配慮されていました。(今では夜勤免除が適用することもあるようです)

夜勤が少なくて羨ましい、と思う方も中にはいたと思いますが、かつての私のように夜勤を好む独身看護師もそれなりに存在しました。

基本的に、夜勤は日勤より業務が少なく、夜勤手当がもらえるので、かつての私のような稼ぎたい独身勢にとっては都合の悪いものではなかったのです。
(むしろ率先して夜勤をとっていたので、看護師ママたちにはとても喜ばれました!)

また残業が生じる場合は、子どもがいる方を優先して帰宅させていました。

私の知る限り、よほど緊急が重ならない限りは、看護師ママはほぼ定時で帰宅していたと記憶しています。

飯野
飯野

集中治療室勤務は男性看護師も多いですが、それでも女性が大半ですからね。

看護師ママ
看護師ママ

なるほど、いつかはママになるかもしれないので、お互い様ということですね !

看護師ママが集中治療室で働くメリットとデメリット

集中治療室

看護師ママが集中治療室で働くメリットとデメリットをそれぞれ3つずつご紹介します。

メリット①高度なスキルを磨くことができる

集中治療室は、命に関わる重症患者を扱うため、高度な看護スキルが求められます。

看護師ママが集中治療室で働くことで、自身のスキルを高めることができます

これは、将来のキャリアにおいても大きなアドバンテージとなるでしょう。

私の体験談!
私は看護師スキルの大半を集中治療室で培いました。

最初こそ勉強しない日がないというほど、勉強尽くしの日々を送っていましたが、他部署の助っ人として呼ばれたり、異動した時にはっきりとわかりました。

集中治療室育ちはどこに配属されても、培ったスキルを活かすことができます。

命の安全を守ることを第一に働く部署ですので、初めての部署に赴いても、優先順位を間違えません。

またほぼ全科学んでいましたから、何もかもがわからないということはありませんでした。

キャリア、評価の視点でも、集中治療室勤務は大きなメリットとなります。

メリット②専門知識を獲得できる

集中治療室では、各種のモニタリング装置や人工呼吸器などの高度な医療機器が使用されます
これらの機器を正しく操作するためには、専門的な知識が必要です。

看護師ママが集中治療室で働くことで、医療機器に関する知識を獲得することができます

私の体験談!
集中治療室では様々な医療機器を扱い管理していきます。

そのため、私自身、どこの部署に行っても、扱いに困る機器というものはありませんでした。

敢えていうならば、手術室の麻酔器くらいでしょうか。

私が手術室や救命救急に異動しても、すぐに順応できたのは、集中治療室で得た専門知識のおかげだと思っています。

メリット③チームワークを身につけられる

集中治療室では、医師、看護師、薬剤師、MEなど、多職種が連携して治療を行います。

このため、チームワークが非常に重要です。

看護師ママが集中治療室で働くことで、チームで役立つコミュニケーション能力や責任感、協調性、状況把握力などのチームワーク力を身につけることができます

私の体験談!
集中治療室にはいろんな職種の方が出入りします。

勉強会開催はもちろん、互いの専門知識を持ち寄って話し合うことも多数です。

私もたくさんの勉強会や有料のセミナーに参加しました。

当時は自費でしたが、今はセミナー参加について援助してくれる病院もあるそうです。

常に勉強が必要な部署ではありますが、勉強しがいのある部署でもあります。

チームワーク力についてもとてもよく学べる部署ですので、キャリアを積みたい方、スキルを得たい方にはオススメです。

デメリット①勤務時間の不規則さ

集中治療室は24時間体制で運営されているので、夜勤や休日勤務が必要な場合があります

看護師ママに配慮された病院では比較的業務が軽減されているとは思いますが、それでも夜勤ゼロにはなかなかなりません。(日勤看護師として勤務可能な場合は別ですが)

勤務時間が不規則になる可能性が高く、子育てとの両立が難しくなることも考えられます。

私の体験談!
昔に比べると時短勤務が認められたり、日勤のみの勤務が認められたりと、看護師の勤め方にバリエーションが出てきました。

しかし時短勤務はお子さんの年齢により期限がありますし、日勤のみの勤務は集中治療室ではとてもきつい業務となります。

私も、日勤、準夜、深夜勤務の中で一番きついと感じたのはダントツで日勤でした。

デメリット②高い負荷とストレス

集中治療室では、重症患者の状態が急変することがあり、緊急の対応が求められることがあります。

このような状況下で働くことは、身体的・精神的な負荷が非常に高いです。

看護師ママが集中治療室で働く場合、ストレスが増える可能性もあります。

私の体験談!
集中治療室では意識のない患者さんが多く、多くの医療機器が作動しています。

ある程度回復した患者さんは病棟に移ってしまいますので、患者さんとのコミュニケーションを楽しみにしている看護師には強いストレスになることもあるようです。

私も集中治療室勤務となった時は戸惑ったものでした。

デメリット③家族との時間の制約

集中治療室での勤務は、家族との時間が制約されることもあります。

他部署に比べて夜勤が多く、休日勤務もあるため、家族とのコミュニケーションや子育てに時間を割くことが難しくなるかもしれません。

家族との時間の制約については病棟勤務でも同様のデメリットとなりますね。

私の体験談
私の勤めていた病院のように、看護師ママに配慮された勤務体制となっていることもありますが、子どもと生活リズムが合わないことは多々あります。

まとめ

集中治療室

1.看護師ママの働く集中治療室の人間関係と勤務形態についてまとめてみました。

集中治療室は病棟に比べて夜勤が多い可能性がある。
 しかし病院によっては、看護師ママの夜勤免除や、夜勤回数の配慮が行われる場合もある。

集中治療室では残業が少ない。
 病院によっては看護師ママには時短勤務や定時帰宅が認められる。

集中治療室の人間関係や雰囲気は悪くない。
ただし緊張感が常に漂う部署であるため、他部署の和やかさは少ない。

以上のことから、集中治療室は環境的には、看護師ママにとって必ずしも働きにくい職場というわけではないと考えられます。

2.看護師ママが集中治療室で働くメリットとデメリットについてまとめてました。

メリット
 ①高度なスキルを磨くことができる
 ②専門知識を獲得できる
 ③チームワークを身につける
デメリット
 ①勤務時間の不規則さ
 ②高い負荷とストレス
 ③家族との時間の制約

集中治療室は常に勉強が必要であり、緊急性が高い部署でもあります。

人によっては精神的ストレスを強く感じることもあるでしょう。

スキルとキャリアの得られる部署ではありますが、犠牲にするものも出てくると思います。

夜勤免除の有無、夜勤減少の有無、残業の有無、時短勤務の有無など前もってリサーチを行い、慎重に選びたいですね。

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