「看護師ママは羨ましい」と言われる一方で、「苦手」「近寄りがたい」と感じる声も聞かれることがあります。
本記事では、看護師歴20年の筆者が、大人10人と子ども13人に実施したリアルな声をもとに、羨ましがられる理由と嫌われる理由の両面を深掘りします。
看護師ママの印象は人それぞれ。実際にどんな声があるのか、体験談とともにご紹介します。
看護師ママが羨ましい理由4つ!大人10人のリサーチ結果!

看護師ママが羨ましいという理由について、大人10人にリサーチした結果についてご紹介します。
国家資格を持つ専門職である
現在、看護師資格は永久ライセンスであり、更新の必要はありません。
さらに、看護師は慢性的に不足している職業であり、仕事も勤め先も多種多様に存在するので、就職にも困りません。
私もこの理由については納得できますし、私自身も強みだと思っています。
たとえばこの先、私が50代、60代になったとしても、働く場所はあると思っています。
国家資格を持つ専門職は看護師以外にもいろいろありますが、看護師は人数が多くメジャーな職業なので、印象に残りやすいのかもしれませんね。
高収入のイメージ
「看護師って高収入でしょう?」とはよく私も聞く言葉です。一般的には高収入のイメージがあるようですね。
では実際はどうなのでしょうか。
正規職員のみで、職場を問わなければ、年収は低くて300万円台。高いと1000万を超えます。
やはり収入の差は職場、役職、各種手当、何より夜勤手当でつきます。
看護師が日勤のみで特別な手当のつかない部署だとした場合、民間企業の収入と大きくは変わりません。
私自身、OLだった友人と給与明細を元に何が違うのかと比較したことがありますが、やはり大きく差をつけるのは夜勤手当でした。(夜勤の手当については労働基準法で定められています。)
そして私の勤務経験のある部署では、さらに危険手当、手術室勤務手当、オンコール・待機手当。
場合によっては専門看護手当、認定看護手当、ドクターヘリに登場すればドクターヘリ搭乗手当。
近年は新型ウイルス感染症の危険手当もありますね。
もちろん加算されるにはスキルもキャリアも必要です。
努力が欠かせませんし、24時間体制で働くことは心身ともにハードなものになります。

平均年収を上回る看護師は、夜勤、各種手当、役職などが加算されている看護師ということですね。
\夜勤のメリット・デメリットのまとめ記事はこちら!/

求人が多くいつでも自立できる
現在、育児や家事、介護に専念されている方から、看護師ママが羨ましいとされる理由の一番は「いつでも自立できる」でした。
確かにいつでも自立できるのは、私自身、看護師の強みだと思っています。
たとえ、専業主婦として家庭に入った潜在看護師だとしても、その気になればいつでも復帰することができます。
なにしろ看護師の求人は常にあふれていますから。
さらには復帰してしまえば、いつでも自立可能な安定した収入を確保できるので、「離婚したいけれど生活できないから我慢する」という必要がありません。

夫婦がフェアな立場でいられるというのは確かに羨ましい要素なのかもしれませんね。
医療の専門知識があり看病が上手
健康について、美容について、巷ではいろいろな情報があふれかえっています。
たしかに医療の専門知識というのは、看護師の利点のひとつですね。
看護大学、あるいは看護専門学校で基礎を学び、臨床で経験を積むわけですから、何年も培ってきた知識があります。
大抵の看護師は看病も手慣れているかと思います。(上手かどうかは人によります)
私自身、何度かプライベートで救命措置を行った経験がありますが、仕事で慣れている対処方法ですので、慌てることも迷うこともありませんでした。
そんなときは傍から見ると頼もしく感じるのかもしれません。

子どもは突然体調を崩したりしますので、医療知識や看病のスキルは心強いですね。
看護師ママが羨ましい理由3つ!子ども13人のリサーチ結果!

看護師ママが羨ましいという理由について、子ども13人にリサーチした結果についてご紹介します。
優しいイメージ
子どもたちが一番多く挙げた理由が「優しいイメージ」でした。
かかりつけのクリニックや病院の看護師、学校の養護教諭などのイメージを持っているそうです。
ケガをした時、発熱した時、予防接種の時など、優しく対応してくれたのが嬉しいとのことですから、素敵な誉め言葉ですね。
つらいときに優しくされるのは、大抵の方には嬉しいものです。

子どもたちに誇れるやさしい看護師でありたいですね。
安心感がある
多少のことでは動じない上に冷静に対処できるというイメージがあり、安心感が得られるのだそうです。
私の周囲の看護師によれば「我が子の場合は別!慌てる」という方も少ないのですが、本人視点と子ども視点では異なります。

子どもたちに頼もしく映っているのなら、なおさら頑張りがいがありますね。
看病が上手
これは主に看護師のママを持つ子どもたちの挙げた理由です。
一人だけ、看護師のママを持たない子が「看病が上手そう」と返答していました。
実の子の評価が「看病が上手」であるというのは嬉しいですね。
専門職は常に勉強が欠かせませんが、頑張りがいのある理由に私も嬉しくなりました。

「雑だけど看病は上手」と答えてくれた子もいましたよ。フフッと笑ってしまいました。
以上3つの理由を挙げましたが、13人中6人、約半数の子は「特に何も思わない」「羨ましいと思ったことはない」と答えていました。

子どもたちに誇れる看護師ママでありたいですね!
看護師ママが嫌いと言われる理由3つ

では看護師ママが「嫌い」だと思う方の理由はどうでしょうか。
こちらについてもリサーチしてみました。
気が強い
根拠は「強気で言い返してくる」「従順ではない」とのことでした。
なるほど、と納得した理由でした。ある意味とてもよく理解ができます。
看護師の性格も様々なので、私自身、特に気の強い方ばかりだなどと思ったことはないのですが、職業上はっきり意見を述べることを求められることが多いとは思います。
「意見をはっきり述べる」ことを「気が強い」と捉える方が一定数いるのは目にしてきました。もちろん本来は別々の意味です。
看護師には自分で調べ、自分の行動に責任を持つことが求められます。
命に関わる可能性の高い部署ほど責任は重くなります。
間違ったオーダーを医師あるいは上司先輩が出したとしても、実行した者の責任が大きいので、曖昧に流すということができなくなるんですね。
本来の「気が強い」の意味でしたら、看護師も様々、と私は思っています。
ただ、看護師という職業は、命にかかわる可能性が高い部署ほど、気が弱い方ではなかなか続かない仕事だとも思っています。
見栄っ張り・自慢話が多い
根拠は「海外旅行に行ったことを話したり、ブランド品を見せてくる」「医療知識をひけらかしてきてしつこい」とのことでした。
見栄っ張りな方も中にはいます。しかし見栄っ張りな方ばかりだと思ったことは私自身はないです。
旅行が大好きな看護師が働いて貯めたお金で旅行に行く、好きなブランド品を購入する、といったことはよく聞きます。ごく当たり前のことのように話してくれます。
見栄を張るとなると『周りに対して自分をよく見せようと無理をすること』といった意味になりますから、多くはないように感じます。
「知識をひけらかす」ことについても、おそらく人それぞれなのだろうと思います。
冷たい印象がある
根拠は「学校の役員などの業務が終わるとさっさと帰ってしまう」「会話も交流もない」とのことでした。
これは身に覚えがあります。
学校の役員業務の後にお茶に誘われて、何度か断ったことがあります。
平日の昼間に役員業務となると、休日か夜勤明けでしか参加できないためです。
私の場合、役員業務がある時はできるだけ夜勤明けの勤務にしていましたので、帰宅して少しでも仮眠を取ろうとしてました。
休日は家族が揃う日に使いたかったのです。
穏やかに辞退したつもりではありましたが、誘ってくださった方にとって良い印象ではなかったのかもしれません。
人によっては疲れてへとへとで、返事もおろそかになってしまっている例もあるかもしれないですね。
ここは周囲の雰囲気を悪くさせないよう対処する必要がありそうですね。
好き嫌いは主観の感情ですから、本人ではどうにもならないことも多々あります。
またすべてを看護師を嫌いだと評した方に合わせる必要はないとも思います。
しかし、ちょっとした気遣いで人間関係が円滑に行くこともあるかもしれませんので、自身の行動を振り返るいい機会なのかなとも思います。
看護師ママについてよくある質問とその答え(FAQ)
看護師ママについてよくある質問にお答えします。
Q1. 看護師ママは本当に高収入なの?
一般的に高収入のイメージがありますが、勤務先や勤務形態によって大きく異なります。
夜勤や手当の有無で差が出るため、全ての看護師が高収入というわけではありません。
Q2. 子どもは看護師ママをどう思っているの?
調査によると、「優しそう」「安心できる」「看病が上手」といったポジティブなイメージが多く見られました。
一方で、特に何も感じないという声も一定数あります。
Q3. 看護師ママはなぜ嫌われることがあるの?
「気が強い」「見栄っ張り」「冷たい印象がある」といった声がありました。
ただし、これは一部のイメージや誤解であり、看護師という職業柄による印象が強く影響している場合もあります。
Q4. 看護師資格があると、なぜ羨ましがられるの?
国家資格であることや、求人の多さ、復職のしやすさなどが理由です。
子育てや介護が落ち着いた後にも安定した仕事に就ける点は、特に高く評価されています。
Q5. 看護師ママは育児と仕事をどう両立しているの?
勤務時間の調整や家族の協力により両立している方が多いです。
日勤のみや夜勤なしの職場を選ぶことで、生活に合った働き方を実現しています。
Q6. 子育て中に看護師の資格を活かす方法はある?
パートや夜勤なしのクリニック勤務、訪問看護、健診バイトなど、家庭との両立を意識した働き方も多く存在します。
資格があることで選択肢は広がります。
\看護師ママの利点・欠点の記事はこちら!/

まとめ

看護師ママは、求人が多くいつでも自立できる専門職だということや、高収入なところが羨ましいと思われている方が多いようです。
一方、看護師ママを嫌いな理由として、気が強い、見栄っ張りや冷たい印象があるなどのイメージがあるようです。
看護師かそうでないか、立場が違うとこんなにもイメージや意見も異なってくるんですね!
看護師ママを羨ましいと思った方、また看護師ママを羨む理由について知りたいと思った方々の参考にしていただければ嬉しく思います。
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